サービスモデルの違い(図解)


まず次の図を見てください。
オンプレミス/IaaS/PaaS/SaaSごとにどこまでがクラウド事業者から提供され、どの部分を利用者が管理すべきかを表しています。

管理範囲オンプレミスIaaSPaaSSaaS
データoooo
アプリケーションooox
ランタイムooxx
ミドルウェアooxx
OSooxx
仮想マシンoxxx
物理サーバoxxx
ネットワークoxxx
ストレージoxxx


WindowsServerやLinuxなどOSを動かすための仮想マシン、ネットワーク、ストレージなど
基本的な基盤部分に加えて、ミドルウェア、ランタイム、アプリケーション、データなど
レイヤー構造(層)で表現される点をイメージしておくと読み進めやすいと思います。

IaaSサービス

IaaSは、イアース/アイアースと読みます。

サーバやストレージ、ネットワークなどの物理的なハードウェア資源や仮想化を提供するサービスです。

例えば、仮想サーバやコンテナなどのコンピューティング機能、ディスクや共有サーバなどのストレージ機能、ルータやファイアウォールなどのネットワーク機能が提供されます。

また、仮想サーバではWindowsまたはLinuxのどちらかのOSを選択することができます。利用者がOSをインストールするのは煩わしいため、OSイメージもクラウド事業者から提供されます。

Azureには次のようなIaaSのサービスがあります。

PaaSとは?(Platform as a Service)

PaaSは、パースと読みます。

IaaSで提供されるインフラ部分に加えて、アプリケーションを動かすためのプラットフォーム一式を提供するサービスです。

例えば、ブラウザからのHTTPリクエストに応答するIISなどのWebサーバ機能、構造化されたデータを保存するSQLServerなどの
データベース機能、Javaなどのプログラムを動かすソフトウェア機能が提供されます。

これらアプリケーションを動かすために必要でOSの機能にないものを「OSとアプリケーションの中間」という意味でミドルウェアと呼びます。
(補助的なソフトウェアをランタイムと呼ぶこともあります)


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS