自由研究 †
毒のあるへびと毒のないへびの特徴
- 毒性のヘビのはっきりしたサインのひとつは、三角形の頭。
すべての毒蛇の頭の形が同じということではないですが、大体首が頭より目に見えて細いです。
- 多くの毒蛇は楕円形で縦の瞳孔を持っていて、毒のないものは丸い瞳孔を持っています。
でも、毒のないヘビでも、危険な状況で強く怖そうに見せるために簡単に瞳孔の形を変えることができます。
- 毒性のあるヘビは、狩りにおいては毒性のないヘビより有利です。
熱に敏感な部分があり、赤外線で獲物の場所を特定します。
- 毒性のあるヘビは、色においても動きにおいても強烈です。
もし美しい明るい色のヘビを見たら、毒性がある可能性アリ。
- 毒エビは、しっぽの先にあるうろこの列を2つにわけるはっきりしたラインでわかります。
1列しかないのであれば、ご安心。そのヘビに毒性はありません。
- 爬虫類専門家は、多くの場合毒蛇は泳いでいるときに見分けることができると言います。
毒性のないヘビが体を水中に沈めて泳ぐのに対し、毒蛇は体全体が水面から見えるようにして泳ぐことを好みます。
日本のへび †
毒のない蛇 †
- アオダイショウ
ナミヘビ科 ナメラ属のヘビ。
無毒。
全長100-200cm。
胴の直径は5cmほどになる。
日本本土では最大のヘビで、南西諸島のサキシマスジオ、シュウダ、ホンハブに次ぐ大きさとなる。
餌であるネズミの生息環境に対応し人家周辺でよく見られる。
昼行性で、ネズミを追って家屋内に侵入することもある。樹上性の傾向が強いが、地表での活動も多い。
- シマヘビ
ナミヘビ科ナメラ属のヘビ。
無毒。
全長80-150cm。
通常は淡黄色の体色に、4本の黒い縦縞模様が入るが、縞がまったくない個体もいる。
全身が黒色に体色変異した黒化型は「カラスヘビ」とも呼ばれる。
食性は幅広く、ネズミ、小鳥、トカゲ、カエル、ヘビ等を捕食する。
あまり木に登らず、地表を素早く動く。危険を感じると尾を激しく振るわせ、地面を叩いて威嚇する。
性格はやや荒い。
- ジムグリ
ナミヘビ科ナメラ属のヘビ。
無毒。
全長70-100cm。
体色は赤みがかった茶褐色。
平地から低山地の森林、草原、水辺等に棲む。
地中や石の下によく潜ることが和名の由来。
食性は動物食で、主に小型哺乳類を食べる。
特に地中のネズミの巣の中の赤子を好んで捕食すると言われる。
- ヒバカリ
ユウダ科ヒバカリ属のヘビ。
無毒。
全長40〜65cm。
小型の蛇で、体色は淡褐色や褐色。
吻端から口角、頸部にかけて白や淡黄色の斑紋が入る。
平地から低山地の森林に生息し、水辺を好む。
食性は動物食で、魚類・カエルやその幼生・ミミズなどを食べる。
薄明薄暮性だが、雨天時には昼間も活動する。
危険を感じると鎌首をもたげ、音を出して威嚇する。
- シロマダラ
ナミヘビ科マダラヘビ属のヘビ。
無毒。
全長は35〜70cm。
小型の蛇で、体色は淡褐色で黒い横縞が入る。
幼蛇の体色は白い色をしているが、成長に伴い淡褐色に変化する。森林の林床付近に住む。食性は動物食で、主にニホンカナヘビ・ニホントカゲ等の爬虫類を食べる。
シロマダラは夜行性で、個体数も少なく、遭遇することも少ないため「幻のヘビ」とも呼ばれている。
- タカチホヘビ
タカチホヘビ科タカチホヘビ属のヘビ。
無毒。
全長30〜60cm。
小型の蛇で、体色は褐色。
背中の正中線上に黒い縦縞が入る。
鱗には虹色の光沢がある。幼蛇は体色が暗褐色で、縦縞が不鮮明。
森林等に生息する。夜行性で、昼間は落ち葉や倒木の下等に潜り休む。
雨天時には昼間でも地表に現れ活動することもある。
食性は動物食で、甲虫類の幼虫やミミズ等を食べる。
毒のある蛇 †
- ヤマカガシ
ユウダ科ヤマカガシ属のヘビ。
毒蛇。
口腔の奥歯に毒牙を有する後牙類。
全長は70〜150cm。
体色は地域により変異に富む。
毒は出血毒であるが、マムシ毒などとは違い、止血機能を阻害する作用がある。
激しい痛みや腫れはあまり起こらないが、全身におよぶ皮下出血、内臓出血がおこり、重篤な場合は腎機能障害や脳内出血を引き起こし死に至る。
- マムシ
クサリヘビ科マムシ属のヘビ。
毒蛇。
全長45〜80cm。
全長に比して胴が太く短い。
淡褐色の体色に、銭形模様といわれる独特の模様がある。
水辺や草むら、土手、山地、森林などに生息している。
毒は出血毒で、咬まれると激痛が襲い、患部が腫れ上がり内出血が拡大していく。
毒性はハブの3倍も強く、咬傷被害での死亡例も一番多い。
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